肩の痛みのエビデンスまとめ
肩の痛みに関連する725件の査読付き論文(系統的レビュー・メタ分析49件、RCT等588件、観察研究88件)を疾患別・介入法別に整理。部位分類702件+タイトル補完23件。168名の要約担当者が論文を精読し、日本語で要約しています。
結論:3行で言うと
- 運動療法は凍結肩・腱板損傷・インピンジメントなど肩痛全般に対して最も豊富なエビデンスがあり(240件)、可動域改善と疼痛軽減に有効とする系統的レビューが複数存在します。
- 凍結肩(五十肩)に対しては手技療法と運動の併用、モビライゼーション、水力拡張などの保存療法に一定のエビデンスがあり、多くの症例で自然経過とともに改善が期待されます。
- 「整体」そのものを対象とした肩痛の国際的な臨床研究は存在せず、本サイトでは整体で用いられる個々の手技のエビデンスを個別に検証しています。
疾患別エビデンスまとめ
凍結肩・五十肩166件
→ 詳しい解説記事を読む(準備中)腱板損傷137件
→ 詳しい解説記事を読む(準備中)肩インピンジメント116件
→ 詳しい解説記事を読む(準備中)肩関節不安定症47件
→ 詳しい解説記事を読む(準備中)投球障害肩21件
→ 詳しい解説記事を読む(準備中)カテゴリ全体の主要な系統的レビュー
介入法別エビデンス
運動療法
物理療法
ストレッチ
マニピュレーション・矯正
テーピング
鍼・ドライニードル
国際ガイドラインの推奨
主要ガイドラインの推奨一覧を見る
| ガイドライン | 推奨 | 備考 |
|---|---|---|
| BESS/BOA(英国, 2015) | 凍結肩は自然経過を基本とし、運動療法・ステロイド注射を第一選択 | 腱板断裂:保存療法を3〜6ヶ月試行後、改善なければ手術を検討 |
| AAOS(米国) | — | 肩インピンジメント:運動療法を推奨。手術は保存療法が無効な場合に限定 |
重要な注意点:「整体」のエビデンスについて
日本で「整体」と呼ばれる施術体系そのものを対象とした、肩の痛みに関する国際的な臨床研究は存在しません。本サイトでは、整体で用いられることの多い個々の手技のエビデンスを個別に検証しています。
リスクと安全性について
医療機関への受診を推奨すべき状態(レッドフラッグ):外傷後の肩の強い痛みと変形、夜間に増悪する持続的な痛み、急速に進行する肩の挙上困難、安静時の強い痛みと腫脹、発熱を伴う肩の痛み。
よくある質問
五十肩は自然に治りますか?
凍結肩(五十肩)は多くの場合1〜3年で自然に改善するとされていますが、運動療法やモビライゼーションにより回復を促進できる可能性が系統的レビューで報告されています(PMID:25157702、PMID:34425089)。
腱板損傷に運動療法は効果がありますか?
腱板損傷に対する運動療法のRCTは複数あり、特に部分断裂や腱板炎(腱板断裂を伴わないインピンジメント)では保存療法が有効なことが多いです。ただし完全断裂では手術の適応となる場合があり、整形外科医の判断が必要です。
関連キーワード
こころ整体院グループ公式サイト(肩の症状ページ)でご覧いただけます。
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総監修:安藝泰弘(柔道整復師/東亜大学大学院博士課程/査読付き国際論文誌に掲載)| 医学監修:羽藤泰三(整形外科医) | 執筆:安藝泰弘
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肩痛は「五十肩」の名で広く知られていますが、凍結肩、腱板損傷、インピンジメントなど原因によって最適な介入が異なります。本ページで整理した734件の研究は、正確な鑑別診断の重要性と、運動療法を中心とした保存的アプローチの有効性を示しています。当グループでは、肩関節のモビライゼーション、腱板周囲の筋力強化、肩甲骨の安定化運動を組み合わせた施術を行っています。
ただし、肩の研究は凍結肩の病期分類が研究間で統一されていないこと、腱板断裂の程度による効果の違いが十分に検討されていないことなど、エビデンスの解釈には注意が必要です。夜間痛が強い場合や急性の外傷は、速やかに整形外科を受診してください。